新築を建てた方が金銭的メリットになる、そんな家にするために今、絶対つけるべき設備についてお伝えします。電気代はこれから年間9万円以上高くなります。これまで、気密性能や断熱性能の高い家が注目されてきましたが、これからの時代、それだけでは十分とは言えません。その不安を払拭する、新築を建てた方が金銭的メリットになる今、絶対つけるべき設備についてお伝えします。経済的不安を抱えたまま新築を建ててしまうと、電気代という名の期限のない住宅ローンを月々約8,000円支払うことと同じことになります。せっかく性能の良い家を建てても、「電気代がかかるからエアコンを使わないようにしなきゃ」なんて考えながら過ごさなくてはいけなくなります。特に今、夏の日差しが強く、熱中症の危険がとても高いと言えます。そして円安で景気の良くない方も多いでしょう。そんな中、「電気くらいは気にせず使いたい」と思いませんか?今回の記事を読んで対策していきましょう。
エコキュート
まず考えるべき設備は「エコキュート」です。
電気代が高騰するって言っているのにオール電化を勧めるのか?と思う方もいるでしょう。エコキュートを採用すると言いましたが、コンロはガスでも問題ありません。
エコキュートは空気を圧縮して水の温度を高めることができ、電気温水器と比べると1/3の電気代で水をお湯に変えることができます。電気温水器の場合、月に6000円ほど電気代を使用した場合、エコキュートなら2000円です。これだけで年間、48000円の違いが出ます。
冬は水をお湯にするためのエネルギーを多く使用するので、もっとメリットが出ます。でもガス給湯器にした方が設置費用も安く、年間コストも低いんじゃないのか?と思う方もいるでしょう。そのような方は次に紹介する設備をご覧ください。
太陽光発電
電気代が高騰しているからエコキュートではなくガス給湯器の方がいいような気がする。それなら太陽光発電を利用して、昼間に水を温めておくことで、エコキュート分の電気代が0になります。しかも、10年前と比べると太陽光パネルを設置する費用が大幅に下がっているのをご存知ですか?
それに2025年に向けて火力発電を廃止にするという流れがきています。さらに東京では、新築には太陽光発電設備を義務化することになるかもしれない状況です。10年近く前までは、補助金と売電価格が高かったため、高い設置費用だとしても太陽光パネルを設置するメリットがありました。
でも今は補助金や売電価格のことを差し引いたとしてもメリットが出るようになっています。しかし「コストが下がっているとは言え、夫婦共働きの場合、昼間家にいないからメリットが少ない」という方もいるでしょう。そこで次の設備です。
蓄電池
太陽光で発電し、その発電した電気を、昼間は家で使います。でも、夜はどうするの?と思う方もいることでしょう。そこで蓄電池の出番です。
昼間の電気で、あまり使用していなかった時は蓄電池に充電します。それを夜使用する電気に使う。
これから新築を建てる人は電気代0円を目標にすべきであり、それにより経済的に安心して過ごすことができます。そのために蓄電池を採用すること。さらに、太陽光、蓄電池、エコキュートは災害レジリエンス効果もあります。
災害レジリエンスとは、災害などのリスクに対する抵抗力や災害を乗り越える力のことを指します。
災害のことを考えると、プロパンガスを使用したガスコンロを選択するのも良いでしょう。
FIP買取制度
FIP買取制度とは、再生可能エネルギーを固定価格で買い取るのではなく、再エネの発電業者に対して電力を販売した時の価格に一定の補助額(プレミアム)を付与することで、事業者の投資インセンティブを促し、再エネをさらに普及促進することが目的の制度です。
これが2022年4月から開始されています。
太陽光発電設備については、屋根に乗せるタイプは対象外になっています(対象は50kw以上の野立て設置の太陽光発電です)
なので、太陽光で発電した電気をFIP対応型蓄電池に充電し、余剰分を売電、もしくは買取価格の高い時に売電するという考え方を導入しましょう。
AIクラウドHEMS
・発電した電気
・蓄えた電気
これらをメリットの高い状態にする必要があります。
ですが、金銭的メリットがあったとしても、そんなことをいちいち考えながら生活すること自体がデメリットです。そこで、すべてのloT住宅設備の制御を行い、蓄えた電気を市場価格が高い時に売電するAIクラウドHEMSを導入することで、メリットが出るように売電し、さらに面倒な作業になる部分を全て任せることができます。
パッシブデザインと第一種換気システムの導入
そもそも、電気代0円を目指すには、電気をあまり使用しない住宅にする必要があります。一般的な住宅を建築して、電気をガンガン使用していては電気代0の家にはなりません。そのため、パッシブデザインと第一種換気システムを導入する必要があります。
パッシブデザインとは、自然のエネルギーを効果的に利用し、快適な室内環境を実現する設計手法です。
例えば、夏は日差しが高く、冬の日差しは低くなりますよね?そこがわかっているのに、大きな掃き出し窓を設置して夏の日差しを取り入れる設計をしてしまうと、エアコンでどれだけ部屋を冷やしても、日差しが部屋を温め続けてしまいます。そのため、夏の日差しを遮るためのオーニングや庇を採用する必要があります。逆に冬は夏とは反対に日差しを多く取り入れて太陽光で部屋を温めることで暖房器具を使う時間を少なくすることができます。
このようなパッシブデザインを取り入れることで電気を節約することに成功します。
次に第一種換気システムですが、要は建物内の気温、湿度、気圧をコントロールする設備を導入し、エアコンを各部屋に設置しなくても良い状況を作り出すということです。
4人家族の場合、お子様のお部屋を2つ、夫婦の寝室を1つ、合計3部屋+リビングでエアコンを稼働してしまうと、冬はとんでもない電気代になります。しかし、第一種換気システムを導入して、稼働に必要なエアコンを2台(換気システムによっては1台)設置すれば、建物内をほぼ均一に温度調整をすることができます。
まとめ:10年後の生活をイメージすること
いかがでしたか?今、私たちの生活は激変しています。ということは今、良い家を建てたとしても10年後、安心して過ごすことができる家とは言えません。10年後の生活をイメージして、その生活を今作り出すことが重要になっています。
10年後のニューノーマルな生活を実現するために、今行っている新築計画を見直してみませんか?
信頼関係が大切
家づくりには担当者との信頼関係がとても大切です!
性能が良い、デザインが良い、安いから、なんて理由ではなく、何十年先も付き合っていく住宅会社、担当者として見た時に「安心できるな」と思った会社を選びましょう!
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そんな信頼できる住宅会社と担当者を探すことがとっても大切なのです。
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