
「うちは昭和56年以降に建てた家だから、耐震性は大丈夫だと思っている」
築30年以上の住宅にお住まいの方の中には、そう考えている方もいるのではないでしょうか。
確かに1981年6月には新耐震基準が導入され、それ以前のいわゆる「旧耐震基準」と比べて、建物に求められる耐震性能は見直されました。
しかし、新耐震基準で建てられた家だから、現在も何も確認しなくていいとは限りません。
実際にアイズホームがリフォームを行った住宅には、平成2年(1990年)に建てられた家で、耐震診断の評価が「0.52」だった事例があります。
この住宅では、その後、耐震工事だけではなく、住宅設備の一新や間取り変更まで含めたリフォームを行いました。
今回はこの実例をもとに、築30年以上の住宅を考えるときに「築年数だけでは判断できない理由」と、リフォームをする前に確認しておきたいポイントについてお伝えします。
平成2年築なのに耐震診断の評価が「0.52」だった実例
今回紹介するのは、アイズホームが磐田市富丘で行ったリフォーム事例です。
この住宅が建てられたのは平成2年。
昭和56年以前の旧耐震基準の住宅ではなく、新耐震基準に移行した後に建てられた住宅でした。
ところが耐震診断を行ったところ、評価は「0.52」。
お客様も施工後の声の中で、この結果について「ショッキングな数値でした」と振り返られています。
なお、アイズホームの施工実績ページには診断方法の詳細までは記載されていないため、この記事では「0.52」という数字だけから建物の危険度を断定することはしません。
大切なのは、平成2年に建てられた住宅でも、実際に調べてみることで確認すべき点が見つかった実例があるということです。
この住宅では、耐震工事に加えて、
・住宅設備の一新
・間取り変更
なども行い、これからの暮らしに合わせて家全体をリフォームしました。
施工実績はこちら
https://is-h.jp/works/reform/1851

「新耐震だから大丈夫」とは言い切れない理由
新耐震基準が導入されたのは1981年6月です。
そのため、
「昭和56年以降に建てた住宅なら、耐震については考えなくてもいい」
と思われることがあります。
しかし、木造住宅についてはその後、2000年にも耐力壁の配置や柱・梁などの接合部分に関する規定が明確化されています。
国土交通省も、熊本地震で1981年以降2000年以前に建てられた木造住宅にも倒壊などの被害が確認されたことを受け、リフォームなどの機会を利用して耐震性能を確認することを推奨しています。
つまり、
1981年より後に建てられたから、何も確認しなくていい
ということではありません。
特に1981年から2000年頃までに建てられた木造住宅で、これから大きなリフォームを考えている場合は、内装や設備だけを見るのではなく、建物そのものの状態も確認する機会にしてみることをおすすめします。

築年数だけでは家の状態は分かりません
同じ平成2年築の住宅でも、すべて同じ状態ではありません。
建てられた場所も違えば、間取りも違います。
使われている材料や施工方法、これまでに行われた修繕や増改築の内容も住宅ごとに違います。
そのためアイズホームでは、
「築30年以上だから耐震工事が必要です」
と築年数だけで決めるのではなく、実際の住宅の状態を確認することが大切だと考えています。

壁の量だけではなく配置も確認します
耐震性を考えるとき、
「壁がたくさんあれば強い」
という単純な話ではありません。
建物のどこに耐力を負担する壁が配置されているのか、全体のバランスも重要です。
たとえば、
「和室とLDKの壁をなくして広いリビングにしたい」
「昔増築した部分と既存部分をつなげたい」
というリフォームでは、壁を撤去できるかどうかだけで判断することはできません。
建物全体への影響を確認したうえで間取りを考える必要があります。
これは図面だけでは分からないこともあります。
だからこそ、現地を確認することが重要です。

柱や梁、接合部分も大切です
木造住宅は、柱や梁があるだけではなく、それぞれがどのようにつながっているかも耐震性を考えるうえで重要です。
2000年には木造住宅の接合部分などに関する仕様が明確化されました。
そのため2000年以前に建てられた木造住宅では、大規模なリフォームをするタイミングに、普段は見えない構造部分を確認できる場合があります。
壁や床を解体するのであれば、
「せっかく開けるなら、今後も安心して住むために確認しておいた方がいいところはないか」
まで考えることが大切です。

基礎や床下も一緒に確認したい部分です
リフォームというと、どうしてもキッチンやお風呂、壁紙など目に見える部分に意識が向きます。
しかし築30年以上の住宅では、
・基礎に気になるひび割れがないか
・床下に湿気がないか
・木部に腐食がないか
・水漏れの跡がないか
・シロアリ被害の形跡がないか
など、見えない部分も一緒に確認しておきたいところです。
せっかく新しいキッチンやお風呂を入れても、その数年後に床や壁を再び壊して補修することになれば、費用も手間も余計にかかってしまいます。
見た目を新しくする工事と、これから家を使い続けるための工事を分けて考えないこと。
これも築年数が進んだ住宅をリフォームするときの大切なポイントです。

耐震リフォームだけを単独で考えなくてもいい
今回紹介したアイズホームの実例で特徴的なのは、耐震工事だけを行ったわけではないことです。
耐震工事とあわせて、住宅設備の一新や間取り変更も行っています。
築30年以上の住宅では、
「キッチンが古くなってきた」
「お風呂を新しくしたい」
「LDKを広くしたい」
「冬の寒さを何とかしたい」
「これから老後まで暮らしやすい家にしたい」
など、複数の悩みが重なっていることも少なくありません。
このとき、
キッチンはキッチン。
お風呂はお風呂。
耐震は耐震。
と全部を別々に考えるより、一度家全体を見て、優先順位を整理した方がよいケースがあります。
たとえば、間取り変更のために壁を解体するなら、そのタイミングで構造部分を確認できることがあります。
床を張り替えるなら、床下を確認できる可能性があります。
「耐震工事をするためにリフォームをする」のではなく、これからこの家でどう暮らしたいのかを考え、そのために必要な工事を整理する。
アイズホームでは、この考え方を大切にしています。

築30年以上なら、こんなタイミングで一度確認してみてください
築30年以上だからといって、すべての住宅に耐震工事が必要ということではありません。
ただし、次のようなタイミングは家全体の状態を確認する良い機会です。

大規模なリフォームを考えている
キッチン・浴室・洗面・トイレなどをまとめて交換したり、内装を大きく変更したりする場合です。
大きな費用をかけてリフォームするのであれば、
「設備を新しくするだけでいいのか」
「一緒に確認しておいた方がいい部分はないか」
まで考えておくと、将来もう一度同じ場所を壊す可能性を減らせます。
間取りを変更したい
「和室とLDKをつなげたい」
「壁をなくして広いリビングにしたい」
「対面キッチンにしたい」
といった間取り変更では、構造との関係を確認する必要があります。
希望の間取りができるかどうかだけではなく、建物全体に無理が出ない方法を考えることが大切です。
中古住宅を購入してリノベーションしたい
中古住宅では、自分が住んできた家以上に分からないことがあります。
これまでどのような修繕が行われてきたのか。
増改築されたことはないか。
構造部分はどのような状態なのか。
購入してから大きな補修が必要だと分かれば、当初考えていたリノベーション予算では足りなくなることもあります。
アイズホームではリフォームだけではなく不動産も取り扱っているため、中古住宅の購入とリフォームを一緒に考えることができます。
「あと20年、30年この家に住めるのか」が気になってきた
これも十分な相談理由です。
家は、壊れてから修理するだけがリフォームではありません。
「これからもこの家で暮らしたいけれど、どこから手を入れればいいか分からない」
という段階で、家全体を確認して優先順位を整理することもできます。
浜松市では耐震診断・耐震改修の支援制度もあります
浜松市では2026年度も、住宅の耐震化を進めるための支援制度が用意されています。
ただし、ここで注意したいのが対象となる住宅です。
浜松市の「わが家の専門家診断事業」や木造住宅耐震補強助成事業は、原則として昭和56年5月31日以前に建築された木造住宅が対象です。
そのため、今回紹介した平成2年築の住宅と同じくらいの築年数だからといって、同じ制度を利用できるわけではありません。
また、浜松市の木造住宅耐震補強助成事業を利用する場合は、事前の申請手続きが必要です。
手続きをする前に施工事業者との契約等を進めた場合は補助対象にならないため、制度を利用したい場合は、工事を決める前に確認してください。
補助制度には対象条件や予算がありますので、最新情報は浜松市のホームページで確認することをおすすめします。
浜松市の住宅耐震化に関する情報
https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/kensido/home_tochi/home/kensido/taisin/
補助金が使えるから工事をするのではなく、
まず家の状態を確認する。
必要な工事を整理する。
そのうえで利用できる制度があるか確認する。
この順番で考えることが大切です。

アイズホームでは「耐震工事ありき」で考えません
家の耐震性が気になるからといって、必ず大規模な耐震工事が必要になるとは限りません。
反対に、
「キッチンだけ交換すればいいと思っていた」
という住宅でも、現地を確認すると先に確認しておいた方がよい部分が見つかることがあります。
だからこそアイズホームでは、設備だけを見るのではなく、家の状態やこれからの暮らし方も含めて考えます。
今回紹介したように、平成2年築の住宅で耐震診断を行い、耐震工事・住宅設備の一新・間取り変更まで行った実績もあります。
大切なのは、
「何を売るか」ではなく、「この家にこれからどう住むのか」
ということです。
必要のない工事まで無理に勧めるのではなく、現在の住宅の状態を見ながら、どこから工事をするべきなのか一緒に整理していきます。

「うちも一度見てもらった方がいい?」からご相談ください
耐震について相談するとき、
「耐震工事をすると決めてから電話しないといけない」
と思う必要はありません。
むしろ、
「平成元年に建てた家だけど、一度見てもらった方がいい?」
「築35年で、水回りもそろそろ交換したい」
「中古住宅を買おうと思っているけど、建物の状態が心配」
「LDKを広げたいけど、この壁は取れる?」
「あと20年住むなら、どこから直したらいい?」
という段階で相談していただく方が、家全体を見ながら計画を考えやすくなります。
アイズホームでは、今必要な工事と、急いで工事をしなくてもよい部分を整理しながら、これからの暮らしに合わせたリフォームを考えます。
「うちも平成2年頃に建てた家なんですが、一度見てもらった方がいいですか?」
そんなご相談でも構いません。
まずは家の築年数と、今気になっていることをお聞かせください。
電話で相談する
アイズホーム フリーダイヤル
0120-806-006
「耐震の記事を見た」とお伝えいただくと、ご相談内容が伝わりやすくなります。

関連記事・施工事例
平成2年築・耐震診断評価0.52のリフォーム施工実績
今回の記事で紹介した、アイズホームの実際のリフォーム事例です。
耐震工事だけでなく、住宅設備の一新や間取り変更も行っています。
https://is-h.jp/works/reform/1851
浜松市で築20年・30年の家をリフォームするなら?水回り・断熱・耐震の正しい優先順位
築年数が進んだ住宅で、どこからリフォームを考えればよいのかを解説しています。
アイズホームのリフォーム・リノベーション
水回りの交換から間取り変更、大規模リノベーションまで、住宅の状態やこれからの暮らしに合わせたリフォームをご相談いただけます。
まとめ|「新耐震」という言葉だけで家の状態を判断しない
アイズホームがリフォームを行った住宅の中には、平成2年に建てられた住宅で、耐震診断の評価が0.52だった実例があります。
だからといって、
「平成2年頃に建てられた家は危ない」
という意味ではありません。
家の状態は一軒一軒違います。
だからこそ、
築年数だけで「危ない」と決めつけることも、
「新耐震だから大丈夫」と決めつけることもせず、
今の住宅を見ることが大切です。
特に築30年以上の住宅で、
水回りの交換。
間取り変更。
フルリフォーム。
中古住宅の購入。
これから20年、30年住み続けるための修繕。
こうしたことを考え始めたときは、家全体の状態を確認する良いタイミングです。
せっかく大きなお金をかけてリフォームするのであれば、見た目をきれいにするだけではなく、この先の暮らしまで考えた工事にしてみてください。
浜松市周辺で、
「うちの場合は、どこまで確認した方がいい?」
と気になった方は、アイズホームまでお気軽にご相談ください。


「寝室やお風呂など、どの窓から優先すればいいのだろう?」








リフォーム会社から見積もりをもらったものの、











































































