日本は地震大国であり、大規模な地震が発生するたびにブロック塀の倒壊による事故が報告されています。過去の大地震では、ブロック塀の崩壊によって命を落とした方もおり、特に南海トラフ地震のリスクが高まる中、ブロック塀の安全性の見直しは重要な課題です。
静岡県では、こうした危険なブロック塀を減らすために「ブロック塀の点検と改善」の推進と、補助金制度を設けています。この記事では、ブロック塀の点検方法や改善策、補助制度について詳しくご紹介します。ご自宅のブロック塀が安全かどうかを確認し、必要に応じて適切な対策を講じましょう。
ブロック塀の危険性と点検のポイント
ブロック塀は一見頑丈に見えても、地震時に倒壊するリスクがあります。特に、古い基準で建てられた塀や、適切な補強がされていない塀は危険です。まずは、以下の5つのチェックポイントを確認しましょう。
1. 基礎の根入れは十分か
ブロック塀の基礎は、地盤に30cm以上埋まっている必要があります。十分な根入れがない場合、地震時に簡単に崩れてしまう可能性があります。
2. 塀の高さは適切か
塀の高さが2m以下であることが求められます。高すぎる塀は倒壊のリスクが高まるため、基準を超えている場合は高さを調整する必要があります。
3. 控壁(補強壁)はあるか
長さ3.2mごとに控壁(補強用の壁)が設置されていることが望ましいです。控壁がない塀は、揺れに耐えられず倒壊しやすくなります。
4. ひび割れや傾きがないか
ひび割れが発生している場合、内部の鉄筋が腐食し強度が低下している可能性があります。また、塀が傾いている場合も倒壊のリスクが高いので注意が必要です。
5. 鉄筋が適切に配置されているか
ブロック塀の内部には、縦横ともに適切な間隔で鉄筋が入っている必要があります。鉄筋が適切に入っていない塀は強度が不足し、地震の揺れに耐えられません。
ブロック塀の改善方法
点検の結果、危険があると判断された場合、以下の方法で改善することが推奨されます。
1. 高さを調整する
高さが2mを超える塀は、一部を撤去し低くすることで倒壊のリスクを軽減できます。
2. 基礎を補強する
根入れが不足している場合は、基礎をコンクリートで補強し、強度を高めます。
3. 控壁を設置する
長さ3.2mごとに控壁を設置し、揺れに対する耐性を強化します。
4. 鉄筋の補強
鉄筋が不足している場合は、新たに鉄筋を追加するか、適切な補強を行います。
5. ブロック塀の撤去と新設
既存のブロック塀が改善不可能な場合は、生垣や金属フェンスなど、安全な構造のものに変更することも選択肢の一つです。
ブロック塀の改善に活用できる補助制度
静岡県では、ブロック塀の耐震化を進めるため、以下の補助制度を設けています。
1. 耐震改修(補強)
- 対象:避難路沿道等に面し、倒壊の危険があるブロック塀
- 補助率:2/3以内
- 補助金額:6,400円/m
2. 建替え(安全な塀に変更)
- 対象:避難路沿道等に面し、倒壊の危険があるブロック塀
- 補助率:2/3以内
- 補助金額:9,730円/m
3. 除却(撤去)
- 対象:避難路沿道等に面し、倒壊の危険があるブロック塀
- 補助率:
- 避難路沿道等に面している場合:2/3以内
- それ以外の場合:1/2以内
- 補助金額:
- 避難路沿道等に面している場合:3,330円/m
- それ以外の場合:2,330円/m
⚠️ 補助の詳細は各市町によって異なるため、具体的な条件については自治体にお問い合わせください。
浜松市の場合
浜松市では、静岡県の制度に加えて、より手厚い補助制度が実施されています。
1. 撤去補助
- 補助率:3分の2以内(上限20万円)
- 補助金額:14,000円/m(撤去工事費と比較して少ない方)
2. 新設補助
- 補助率:3分の2以内(上限25万円)
- 補助金額:38,400円/m(新設工事費と比較して少ない方)
⚠️ 浜松市では、市職員の事前現地調査が必要です。 ⚠️ 令和6年4月より、オンライン申請が可能になりました。(法人は窓口または郵送申請)
まとめ
ブロック塀は、適切な点検と改善を行うことで、安全性を高めることができます。特に、避難路や通学路沿いのブロック塀は、多くの人の命を守るために、早急な対策が求められます。
静岡県や浜松市の補助制度を活用し、倒壊の危険があるブロック塀の改善や撤去を進めましょう。アイズホームでは、地震に強い家づくりのサポートを行っております。ブロック塀の点検や補強についてお悩みの方は、ぜひご相談ください。
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