近年、住宅購入を検討する方々にとって新築の価格が驚くほど上昇している現実をご存知でしょうか?木材の価格高騰を引き起こしたウッドショックや建材、設備費用の継続的な値上げにより、新築の建築コストは数年前と比べて約30%も増加しています。例えば、かつて2,500万円で建てられた家が、今では3,000万円を超えることも珍しくありません。さらに土地代や諸費用を加えると、総額は簡単に5,000万円を超えるケースもあります。その結果、多くの方が「本当に新築を選ぶべきなのか?」という疑問を持ち始めています。そこで今回は、新築に代わる選択肢として注目されている中古住宅のメリットについて詳しく解説します。
中古住宅に対するイメージと現実
中古住宅と聞いて、「古い」「見た目が良くない」「修繕が多い」といったマイナスのイメージを抱く方も少なくありません。その理由を具体的に見ていきましょう。
法定耐用年数と中古住宅の価格
木造住宅の法定耐用年数は22年とされています。この年数は、建物が課税対象として価値を持つ期間を指します。そのため、築22年以上の中古住宅は、建物の価格がほぼゼロと見なされ、土地の価格が主体となります。一方で、築10年程度の物件であれば、建物の価値は半分程度に減少しています。
この仕組みのおかげで、中古住宅は新築と比べて手頃な価格で購入できる場合が多く、リフォームを加えることで自分好みの住まいに仕上げることも可能です。
良い中古住宅を選ぶためのポイント
中古住宅を購入する際には、物件の状態や価値を見極めることが重要です。ここでは、特に注目すべき2つのポイントをご紹介します。
1. メンテナンス履歴の確認
中古住宅の価格や価値は、そのメンテナンス履歴に大きく影響されます。例えば、中古車の購入を考える際、定期的にメンテナンスが行われた車は状態が良く、価格も高めに設定される傾向があります。同様に、中古住宅でも過去のメンテナンス状況が良好であれば、建物の状態が維持されている可能性が高いです。
そのため、購入を検討する際には、以下の点を確認しましょう:
- 外壁や屋根の修繕履歴
- 設備や構造部分の点検記録
- 定期的なメンテナンス計画の有無
2. 性能基準の確認
中古住宅の性能を確認する際には、「長期優良住宅」や「住宅性能表示」といった基準が参考になります。これらの基準は、断熱性能や気密性能、耐震性など、住宅の状態を客観的に評価するものです。特に「長期優良住宅」に認定されている物件は、国土交通省による厳しい基準を満たしており、維持管理計画もしっかりと立てられていることが特徴です。
これにより、購入後も安心して住み続けられる可能性が高いと言えるでしょう。
プロの助言を活用する
中古住宅を選ぶ際には、専門家の助言を得ることも重要です。外壁や屋根、床下など、素人では判断しづらい箇所については、住宅会社や設計士に相談することで、より正確な情報を得ることができます。また、購入を検討している物件を建てた住宅会社が存続している場合は、その会社に直接問い合わせることで、当時の仕様や性能に関する詳細な情報を確認することが可能です。
中古住宅の魅力と可能性
新築住宅の価格高騰が進む中、中古住宅は手頃な価格で土地付きの物件を手に入れるチャンスを提供してくれます。また、リフォームやリノベーションを施すことで、自分好みの住空間を作り上げる楽しみもあります。
さらに、メンテナンス履歴や性能基準をしっかり確認することで、快適で長く住める住宅を見つけることが可能です。これから住宅購入を検討している方は、ぜひ中古住宅も選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。
まとめ
新築価格が高騰している現在、中古住宅は新しい選択肢として注目されています。中古住宅の価格の魅力やリフォームの可能性、さらに性能やメンテナンス履歴を確認することで、安心して購入できる物件を見つけることが可能です。プロの助言を活用しながら、自分たちにとって最適な住まいを探してみてください。
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