実際に大手ハウスメーカーで新築した方に聞いた5年程前に住宅ローン破綻をして、せっかく新築した家を手放すことになってしまった方のお話を聞きました。このAさんは、アイズホームの「家を負担に感じてほしくない」という考え方に共感してくださり、情報を提供してくださいました。今回の記事では、住宅ローンへの不安を解消できる内容をお伝えします。
住宅ローン破綻してしまう状況
Aさんは、このような状況下で住宅ローンの支払いをされていたそうです。
家を手放す時の状況
Aさんご家族の場合
家族構成:4人家族(Aさん、奥様、お子様2人:6歳と1歳)
月々の支払い:9万円 プラスαで年2回のボーナス払いを選択
ボーナスの支払い:16万円
築年数:5年
ということは、年間で140万円のお支払い(月平均11万6,666円)ということですね。この状況で何故、住宅ローンを支払えなくなってしまったのか?それでは、まず家を持つに至った経緯をご覧ください。
〈住宅会社〉
●約10年前、Aさんご夫婦は某大手ハウスメーカーで建築。
●子供が保育園へ行くようになるタイミングで、住宅総合展示場へ行き、モデルハウスを見学
●あるハウスメーカーで気の良さそうな営業担当の方と深くまで話し込み、土地と建物をハウスメーカーから提案。
●モデルハウスのデザインも気に入り、性能も良さそう。
●資金計画をして、購入できそうだと言われ→住宅ローンの事前審査を提出。
●無事、事前審査を通過し→ハウスメーカーで契約。
購入金額ギリギリの契約であったため、その後の詳細打ち合わせでは、理想の間取りや仕様変更は叶わず、少しがっかりしたところはありましたが、それでも夢のマイホームを持つというワクワク感に心を躍らせていたそうです。現場が始まってからは、特に問題なく家は完成し、新たな人生がスタートしました。
状況が悪化
ところが、少し経つと、ご主人様のお勤め先の業績が悪化しつつあり、ボーナスが支給されなくなってきたのです。そんな矢先に2人目の妊娠。奥様は、つわりがひどく仕事を続けられなくなってしまいました。住宅ローン返済は奥様の収入を充てにしていたこともあり、毎月+ボーナス払いは貯金を切り崩し、なんとか日々を過ごしていました。
Aさんは子供が生まれたら奥様が働けるようになる、その時まで、なんとか持ちこたえようと考えていました。
そして無事お子様をご出産されましたが、喜びも束の間。奥様が産後鬱になってしまい、働きに出ることができなくなりました。貯金は底をつき、銀行に相談しましたが、解決策はない。滞納が続き、ついに督促の手紙が届いてしまいます。
その後は保証会社に債権が移行し、運よくインターネットで任意売却を知ることができ、売却が成功して、家族でアパートに引っ越したそうです。
住宅ローン破綻をしないための家づくりのアドバイス
ここからは住宅ローン破綻をしないための家づくりのアドバイスになります。
①事前情報を持たずに住宅総合展示場に行ってしまうこと
②住宅ローンの返済で安易にボーナス払いを選択すること
③簡易的な資金計画だけで家を建てようとすること
まさにAさんの家を建てるまでのNGポイントは、この3つです。
事前情報を持たずに住宅総合展示場に行ってしまう
住宅総合展示場に出展されている会社は、維持管理に毎月多額の経費がかかっています。そのため、1棟でも多くの契約を目標に必死になっています。自分たちの話を鵜呑みにして素直に聞いてくれる人は、餌に釣られた魚です。
契約してもらうためには、お客様が資金を用意できるように話しをしてきます。返せる返せないという感覚ではなく、家が売れるか売れないかという視点で話をしてきますので、事前に勉強して情報を得てから行かないと、良いように丸め込まれてしまいます。思い立ったら吉日と何も勉強せずに住宅総合展示場へ行くことは絶対にやめてくださいね。
住宅ローンの返済で安易にボーナス払いを選択すること
住宅ローンの返済で安易にボーナス払いを選択したことについてですが、基本的にボーナスというものは、会社の業績の応じて支給されるものです。業績が悪ければ、支給されないことは十分あり得ます。でもボーナス払いを併用しないと、月の生活費が圧迫されて苦しくなるからという意見も聞こえてきそうですが、その状態であるなら、その家はまだ持てる状態ではないということで諦めましょう。
その状態であったとしても十分に満足する家を建ててくれる会社は他にもたくさんあります!基本的に未確定要素の高いボーナス併用の支払いは選択しない!月々の返済だけで計画して、住宅ローンを組みましょう!
簡易的な資金計画だけで家を建てようとすること
最後に、簡易的な資金計画で家を建てようとしてしまったことについてですが、これは新築を購入されたほとんどの方に言えることだと思います。毎月の返済額から借りることのできる金額を算出して、いけそうなら購入する。ここにどんなNG要素があるかと言いますと、「人生は何が起こるか分からない」ということです。
Aさんもこのような予想外の事態がありました。
・ボーナスの減額
・二人のお子様
・奥様のつわりと産後鬱
新築当初からすると青天の霹靂でしょう。お子様についてはとても喜ばしいことです。奥様のつわりや産後鬱だって仕方のないことです。それこそ医療が発達した現代であっても、なにが起こるか分からないこと。出産とはそれだけの命をかけた出来事なのです。それだけ大変なことの裏には、他にも生活に影響が出てくるということになります。であれば、返済計画を立てる時に、「もし二人目ができた時のこと」も考えて計画を立てるべきです。
・奥様の収入を充てにするプラス思考の計画だけでなく、奥様が働けなくなったとしても、負担なく返済できる計画を立てる。
・お子様、そして教育費用にかかる段階的な支出の計画、家のメンテナンスや設備・家電の買い替え、車の購入などの大きなお金が動くタイミングを知り、その積立計画を立てる。
・住宅ローン返済期間の35年間、最低でもこの期間、返済できる計画を立てる。
・イレギュラーも予測して、気持ちに余裕を持つことのできる計画を立てる。
それが住宅購入には必須なことだと思います。
それらをちゃんと提案してくれる住宅会社、そして担当者こそ、家づくりには絶対に必要な存在です。
住宅会社とその担当者との信頼関係が大事
注文住宅は、住宅会社とその担当者との信頼関係が大事です。性能が良い、デザインが良い、安いから、なんて理由ではなく、何十年先も付き合っていく住宅会社、担当者として見た時に「安心できるな」と思った会社を選びましょう!
あなたを理解し、良いことも悪いこともちゃんと伝えてくれる人。我慢するばかりではなく、この人なら何とかしてくれると思える人。そんな信頼できる住宅会社と担当者を探すことがとっても大切なのです。
信頼関係が大切
家づくりには担当者との信頼関係がとても大切です!
性能が良い、デザインが良い、安いから、なんて理由ではなく、何十年先も付き合っていく住宅会社、担当者として見た時に「安心できるな」と思った会社を選びましょう!
あなたを理解し、良いことも悪いこともちゃんと伝えてくれる人。
我慢するばかりではなく、この人なら何とかしてくれると思える人。
そんな信頼できる住宅会社と担当者を探すことがとっても大切なのです。
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