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家を健康に保つために必要なメンテナンス費用をどうやって捻出するのか?

2024/08/01

新築をお建てになられた方は、家の定期メンテナンスのことはしっかり考える必要があります。5年後、10年後のメンテナンスを行わなければ今住んでいる家が住めなくなってしまうというわけではありませんが、それでも家の健康のためにメンテナンスは必須だと考えています。「でも、家を建てるために自己資金は使っちゃったし、住宅ローンを払いながら100万円もメンテナンスにはかけられないよ」という方のために、今回の記事では、家を健康に保つために必要なメンテナンス費用をどうやって捻出するのか?についてお伝えします。すでに新築を購入された方は、お手元にお引き渡しの時に住宅会社からもらった設計図書を用意して、それを見ながら記事を読んで頂くと参考になります。

5年ごとの定期メンテナンスの費用について

最初にメンテナンスの費用の計算方法をお伝えします。新築後の定期メンテナンスは4つあります。定期メンテナンスには5年ごとに行うシロアリの防蟻処理とベランダの防水塗装、10年後に行う外装の塗装があります。

シロアリの防蟻処理

まず5年後の防蟻処理の費用ですが、多くの住宅会社は1階の床面積×施工費用で算出します。例えば、総2階で30坪の家を建てた方は、1階の床面積はおおよそ15坪程度になるかと思います。設計図面をお持ちの方は、図面に記載してある1階の面積を確認してみてください。
シロアリの防蟻処理は1平方メートルあたり2200円くらいですので、15坪は平方メートルに直しますと49.86㎡になるので、2200円×49.86㎡=109,692円となります。
これを5年ごとに行うことになります。

ベランダの防水塗装

次にベランダの防水塗装です。ベランダの場合は、5年後にトップコートの塗り替え、10年〜12年後に防水工事が必要になります。トップコートとは、防水の一番上の保護塗装です。戸建だと色はグレーのことが多いですね。
5年おきくらいでこまめに塗り替えることで、防水全体のやり直しを先延ばしにすることができます。
トップコートの塗り替えだけであれば、一般的には20㎡くらいまでで5万円ほどの費用が必要になります。
10年後や、下の防水層まで劣化が進んでいた場合は、改めて防水層を作り直す「防水工事」を行ないます。戸建てでは、防水の種類はFRPを使用することが多いです。費用の相場は、㎡単価はおおよそ8,000円程度になります。最近では「ベランピング」といって、ベランダでキャンプを楽しむご家庭が増えていますが、その場合、大きなベランダが必要になりますので、メンテナンス費用はその分高くなります。
ベランダは雨漏りの原因になることが多いので、メンテナンスせずに放っておくようなことは絶対にしないでください。

10年ごとの定期メンテナンスの費用について

10年ごとにかかるメンテナンス費用は外装です。外装とは外壁と屋根のことを指します。
なぜ外壁や屋根の塗装を行わなければならないのかと言いますと、毎日雨・風・紫外線を浴びることで、防水層が剥がれてくるからなのです。
外壁材ではサイディング、屋根ではスレートと呼ばれる建材は、メーカー保証が10年ついていることもあり、塗装の目安はおおよそ10年だと考えた方が良いですね。ただし、お住まいの地域や周辺環境によって全面塗装が必要なのか?施工するタイミングはいつが良いのかなど変わってきますので、「メーカー保証が10年だから」という理由だけでやらなければいけない理由にはなりません。
費用については、建物の大きさや塗装の材質によって大きく変化しますので、一概に単価をお伝えすることはできませんが、外壁と屋根の塗装をする場合、足場を組んで作業することになるので費用は200万円を超える工事になります。
塗装の材質については、安さで選ぶことなく、お住まいの地域や周辺環境に適した材質を選ぶようにしてください。

メンテナンス費用の捻出方法とは

例えば10年後、外壁、屋根、ベランダ、シロアリの防蟻処理を行うとします。費用は、一般的な建物(30坪〜33坪程度)で、250万円程度必要になります。10年と言えば、家で使用しているエアコンや給湯器、冷蔵庫などの家電設備も買い替えの時期になります。それらも含めると280万円〜300万円ほどの費用が必要になります。
なぜ、家電製品類の買い替えの話までしたのかと言いますと、これらは生活必需品とも言えるものなので、壊れてから購入を考えたのでは遅いからです。でも住宅ローンを払いながら300万円も積み立ては難しいと思います。
もっと詳しく説明しますと、新築から10年の間は子供にものすごくお金がかかるため、教育費以外に積み立てはできないという方が多いでしょう。
しかし、家はメンテナンスをしなくても意外にそのまま住むことはできます。でも20年間、全くメンテナンスをしないでいると、住むことができなくなる可能性が高いと言えます。だから、安心して住むためにメンテナンスが必要なのです。
では、その費用の捻出はどのように行えば良いのかを解説します。

まとめ(次回は返済年数を延ばして、再計画について)

今回は、住宅の定期メンテナンスの項目や費用についてお伝えしました。次回は、「住宅ローンの借り換えを利用して、メンテナンス費用を捻出する方法」についてお伝えします。お子様が小学校上がるタイミング、もしくはその前後に新築を購入すると、それから10年〜15年はものすごく支出が多くなる時期ではありますが、安心して家に住むためには、メンテナンスは必要なのです。

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