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住宅ローンの返済計画と家の性能のバランスを考える

2025/01/19

新しい家を建てる際、多くの方は住宅ローンを利用して資金を調達します。特に近年、住宅価格が大幅に高騰しており、従来以上の融資を受けなければ新築が難しいと感じている方も多いのではないでしょうか。しかし、間違った返済計画を立ててしまうと後から後悔してしまう可能性があります。この記事では、住宅価格が高騰している理由や、自分たちのライフスタイルに合わない性能を追求することのリスク、そして正しい返済計画を立てるポイントについて解説します。


住宅価格が高騰している理由

ここ数年で住宅価格が急上昇している背景にはいくつかの要因があります。ウッドショックや設備・建材の値上げが一因として挙げられますが、それだけでは10年前と比べて500万円以上も価格が上がる理由にはなりません。実は、住宅価格の高騰には家の性能向上が大きく関係しているのです。

性能向上が価格に影響

現在の住宅は20年前と比べて性能が大幅に進化しています。例えば、

  • 断熱材や気密性能の向上…エネルギー効率の高い家が求められる時代背景から、高性能な断熱材や気密性を備えた家が標準仕様となっています。
  • 設備の高品質化…キッチン、浴室、トイレなどの設備は、デザイン性や機能性が格段に向上しています。
  • 建材の進化…耐久性や安全性を考慮した外壁や屋根材が採用されています。

これらの性能向上によって住まいの快適性や耐久性が向上する一方で、価格の上昇が避けられなくなっています。


ライフスタイルに合った性能を選ぶ

注文住宅では、ライフスタイルに合わせた仕様を自由に選べるのが魅力です。しかし、性能の高さだけを追求するのはおすすめできません。自分たちの生活に必要な性能を見極めることが大切です。

不必要な性能の例

例えば、

  • 第一種換気システムを採用している家…気密性や断熱性が非常に高い家では、窓を開けない生活を想定しています。しかし、窓を開けて通気したいと考える方には不向きです。
  • 外で洗濯物を干す生活…埃の侵入を防ぐ高性能な家であっても、外干しをする生活を続けると性能の恩恵が活かされません。

これらの例は、性能とライフスタイルが合っていない典型的なケースです。高性能な家を選ぶ際は、その性能を活用した生活を送る準備があるかを考える必要があります。


性能を高めすぎた住宅ローンの危険性

性能を必要以上に追求すると、建築費用が高額になり、住宅ローンの融資額が増える可能性があります。特に、共働き家庭で夫婦連帯のローンを組むケースでは、注意が必要です。

夫婦連帯ローンのリスク

夫婦の収入を合わせたローンを組むことで、融資額を増やすことができます。しかし、以下のようなリスクを考慮しなければなりません:

  • パートナーが働けなくなった場合の返済負担…収入が減少すると返済が難しくなるリスクがあります。
  • イレギュラーな事態への対応の難しさ…病気や失業など、予測できない事態が発生した場合の対応が困難になる可能性があります。

そのため、返済計画を立てる際には、イレギュラーな状況に対応できる余裕を持たせることが重要です。


性能と返済計画のバランスを考える

注文住宅を建てる際、最も大切なのは予算配分です。以下の5つの項目に分けて考えると、バランスの取れた計画が立てやすくなります。

  1. 性能にかかる費用…必要な性能を見極め、ライフスタイルに合った選択を。
  2. デザインや造作にかかる費用…家の見た目や内装の仕上がりに影響します。
  3. 間取りにかかる費用…広さや部屋数によってコストが変動します。
  4. 設備にかかる費用…キッチンや浴室などのグレードを選択。
  5. その他の費用…趣味や将来の用途を考慮。

これらを踏まえ、実際のライフスタイルをイメージしながら最適なプランニングを行うことが、後悔しない家づくりの第一歩です。


まとめ

家づくりは人生で一度の大きな選択です。性能やデザインにこだわりすぎるあまり、返済計画が無理のあるものにならないように注意してください。「自分たちに合った家」を建てることで、家族全員が安心して暮らせる住まいを手に入れましょう。

信頼関係が大切

家づくりには担当者との信頼関係がとても大切です!
性能が良い、デザインが良い、安いから、なんて理由ではなく、何十年先も付き合っていく住宅会社、担当者として見た時に「安心できるな」と思った会社を選びましょう!
あなたを理解し、良いことも悪いこともちゃんと伝えてくれる人。
我慢するばかりではなく、この人なら何とかしてくれると思える人。
そんな信頼できる住宅会社と担当者を探すことがとっても大切なのです。

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