家づくりを考えるとき、「外壁には何を使おうか?」という悩みはつきものです。特に最近は、スタイリッシュな見た目と高い耐久性から「ガルバリウム鋼板」が注目を集めています。軽くて丈夫、サビにも強く、長寿命という魅力的な特徴を持つこの素材ですが、実は選び方や使い方を間違えると「こんなはずじゃなかった」と後悔につながることもあるのです。
この記事では、ガルバリウム鋼板を検討中の方に向けて、そのメリット・注意点を丁寧に解説していきます。また、思わぬ落とし穴として見逃しがちな「スマートフォンの電波問題」にも触れ、対策方法までご紹介します。これから外壁材を選ぶ方にとって、後悔のない判断材料となるよう、わかりやすくまとめましたので、ぜひ最後までお読みください。
■ ガルバリウム鋼板ってどんな素材?
外壁や屋根に使われる建材の中でも、ここ数年で一気に人気が高まっているのが「ガルバリウム鋼板」です。この素材は、鉄の表面にアルミ・亜鉛・シリコンを組み合わせた合金でコーティングされており、耐久性や防サビ性能に優れています。軽量で扱いやすいことから、施工の負担も少なく、リフォームにも採用されることが増えてきました。
さらに近年では、「SGL(エスジーエル)鋼板」と呼ばれる、より耐久性を高めたタイプも登場し、選択肢の幅も広がっています。
■ ガルバリウム鋼板のメリットとは?
では、ガルバリウム鋼板を外壁や屋根に使うと、どのようなメリットがあるのでしょうか?
・長持ちする耐久性 丁寧に使えば30〜40年は美観を保てると言われており、長期的に安心できる素材です。
・サビに強い 特別なメッキ処理によって、雨や雪などの影響を受けにくく、腐食しにくい特徴があります。
・軽量で地震にも強い 瓦屋根に比べて非常に軽いため、建物全体の重心が下がり、揺れにくい構造になります。
・シンプルで洗練されたデザイン マットブラックやネイビーカラーなど、現代的で落ち着いた外観に仕上げることができます。
・ひび割れしにくい モルタルやセメント系外壁に起きがちなひび割れの心配がほとんどありません。
・汚れがつきにくい 表面がなめらかで、カビやコケも付きにくいため、掃除の手間が減ります。
・カバー工法にも適応 既存の外壁の上から施工できるため、リフォームにも対応しやすいです。
・断熱材との組み合わせで快適性アップ 断熱材付きの製品を選べば、夏の暑さや冬の寒さもやわらぎます。
・メンテナンス頻度が少ない 構造的に劣化しにくく、頻繁な塗装や補修が必要ないのも魅力です。
・環境にやさしい リサイクル可能な素材で、廃棄時の処分費用も抑えられます。
・長期保証がある製品も 商品によっては、塗膜20年・穴あき25年といった保証がつくこともあります。
■ 見逃したくない注意点とデメリット
とはいえ、どんな素材にも弱点はあります。ガルバリウム鋼板にも、事前に知っておくべきデメリットがいくつかあります。
・施工に技術が求められる 板金工事の専門技術が必要なため、施工品質によって仕上がりに差が出ることがあります。
・傷やへこみに注意 素材が薄くて軽いぶん、強くぶつけると凹んでしまう可能性があります。
・デザインに制限がある タイルやレンガのような立体的な表情には向いていません。
・断熱材がないと快適性が下がる 断熱材付きの製品でないと、夏は暑く冬は寒く感じやすくなります。
・立地によってはサビる可能性も 海沿いや工場の近くなど、空気中の塩分や化学物質の影響でサビやすくなることがあります。
・価格がやや高め 一般的な外壁材よりも費用が1〜2割高くなることもあります。
■ スマホが圏外に!?意外な落とし穴
そして、意外と知られていないのが「電波問題」です。 ガルバリウム鋼板は金属素材のため、電波を反射してしまう性質があります。そのため、家の中でスマートフォンの通話が途切れたり、ネット接続が不安定になることがあるのです。
特に、Low-Eガラスと組み合わせた場合、家全体が“金属の箱”のような状態になり、電波がほとんど通らないというケースもあります。
【対策方法の例】
・電波を通しやすいガラスや窓枠を選ぶ ・Wi-Fi環境をしっかり整える ・携帯キャリアが提供する小型基地局「フェムトセル」を導入する
事前にこうした対策を検討することで、快適な通信環境を保ちながら、ガルバリウム鋼板のメリットを活かすことができます。
■ それでもガルバが選ばれる理由
ここまでさまざまな情報をお伝えしてきましたが、それでもガルバリウム鋼板が多くの方に選ばれ続けている理由は明確です。
それは、耐久性・機能性・デザイン性という3つの要素が、非常に高い水準でバランスを保っているからです。
また、ナチュラルテイストの木材との相性も良く、都会的な印象にも、自然に溶け込む外観にも仕上げることが可能です。時が経っても色あせないスタイルと、安心して住み続けられる構造。これこそが、ガルバリウム鋼板が長く愛されている理由といえるでしょう。
■ まとめ
今回は、外壁材として人気のガルバリウム鋼板について、メリットと注意点をわかりやすくご紹介しました。
見た目の美しさや耐久性に加えて、地震への強さやメンテナンスのしやすさといった魅力がある一方、電波への影響や断熱性などの面では注意が必要です。
素材の特性をしっかり理解し、ご自身のライフスタイルに合った選び方をすれば、きっと満足度の高い家づくりが叶います。ぜひ参考にしてみてください。
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