外壁や屋根の塗装を考えるとき、多くの方が最初に行うのは「相見積もり」です。複数の業者から見積もりを取り、価格や条件を比較することで安心感を得たいと考えるのは自然なことです。しかし、実際には「安さだけ」で判断した結果、施工後に後悔するケースも少なくありません。塗料の質が低かったり、施工内容に不備があったりすると、わずか数年で再塗装が必要になることもあります。そうなれば結局、費用も手間も倍増してしまいます。
相見積もりは確かに大切な比較手段ですが、本当に重視すべきは「長期的に信頼して任せられる会社を見つけること」です。外壁や屋根は一度塗装したら終わりではなく、毎年の点検や定期的なメンテナンスが必要になる場所です。長い目で見れば、施工後も継続して相談できる会社と出会うことが、住まいを守るための最大のポイントといえるでしょう。この記事では、まず相見積もりで確認すべき5つのチェックポイントを紹介し、最後に“本当に大切な視点”について解説していきます。
相見積もりは比較のための手段にすぎない
相見積もりは外壁塗装を検討する上で多くの方が行うことですが、実際には「比較の道具」にすぎません。では、なぜ比較のみに依存すると危険なのか、そして塗装工事がどのような性質を持つのかを見ていきましょう。
価格だけで決める危険性
相見積もりを取ると、どうしても「一番安いところにお願いしよう」と考えてしまいがちです。しかし、見積もり金額が安いのには理由があります。塗料の質を下げていたり、工程を省略していたり、保証内容が不十分だったりすることもあるのです。短期的には安く済んだように見えても、長期的に見ると費用がかさみ、結果的に損をしてしまうことになります。
塗装は“一度きり”ではない
外壁や屋根の塗装は、10年〜15年ごとに必要になるといわれています。つまり、一度塗装したら終わりではなく、継続的な点検とメンテナンスが前提となる工事なのです。価格の安さよりも、将来にわたって安心して相談できる会社を選ぶことが重要です。
チェックポイント①:塗料の種類と耐用年数
見積もりでまず注目すべきは「使用する塗料」です。塗料の種類によって耐用年数やコストは大きく変わります。選び方を誤ると早期の劣化につながるため、必ず確認しておきましょう。
外壁塗装に使用される塗料には、シリコン、フッ素、無機などさまざまな種類があります。それぞれ耐用年数やコストが異なり、家の立地条件や今後の住み方によって選ぶべき塗料は変わります。見積もりでは必ず「どの塗料を使うのか」「耐用年数はどのくらいか」を確認し、納得できる説明を受けることが大切です。
チェックポイント②:施工内容と工程の明確さ
次に大事なのは、見積もりに記載される施工内容と工程です。工程が不透明だと、仕上がりの耐久性に大きく影響します。どのように施工するのかを必ず確認しておきましょう。
塗装工事は、下地処理・下塗り・中塗り・上塗りといった複数の工程で成り立っています。見積もりにこれらの工程が明記されていない場合、作業を省略されるリスクがあります。特に下地処理は仕上がりの耐久性を大きく左右するため、どのような工程で施工するのかを事前に確認しておきましょう。
チェックポイント③:保証内容とアフターサービス
工事の品質を支えるのは保証とアフターサービスです。見積もり段階で確認しておくことで、施工後の安心感が大きく変わります。
塗装工事には必ず保証期間があります。工事完了後に不具合があった場合、どこまで対応してもらえるのかをしっかり確認しましょう。また、保証だけでなく「定期点検の有無」「アフターサービスの体制」も重要な比較ポイントです。工事が終わった後も安心して任せられる会社かどうかを見極めることが必要です。
チェックポイント④:追加費用の有無と条件
「見積もり金額だけを信じて契約したら、あとから追加費用を請求された」という事例も少なくありません。だからこそ、追加費用の有無は事前に必ず確認しておく必要があります。
見積もりには含まれていない追加費用が発生することがあります。例えば、足場代、下地補修代、養生費用などです。最初に提示された金額だけで判断せず、追加費用が発生する可能性や条件を必ず確認しておきましょう。曖昧な説明しかない場合は注意が必要です。
チェックポイント⑤:担当者との対応・説明の丁寧さ
最後に注目すべきは、人と人との信頼関係です。担当者が誠実に対応してくれるかどうかは、工事の満足度に直結します。
工事は人と人とのやり取りで進められます。担当者の対応や説明が丁寧で、質問に対して誠実に答えてくれるかどうかは、信頼できる会社かを判断する大きなポイントです。わからないことをそのままにせず、納得できるまで説明してくれる担当者がいる会社を選びましょう。
本当に大切なのは“信頼できる会社”との長い付き合い
ここまで相見積もりで確認すべきポイントを解説しましたが、最終的にもっとも大切なのは「施工後も家を見守ってくれる会社と出会うこと」です。相見積もりはあくまで入り口にすぎません。
毎年点検してもらえる体制の安心感
外壁や屋根は日々の紫外線や風雨によって劣化していきます。そのため、本来は毎年でも点検をしてもらうことが望ましいのです。定期的に点検をしてもらうことで、小さな劣化を早めに見つけ、大きな修繕を防ぐことができます。価格で業者を選ぶのではなく、定期的に家を見守ってくれるパートナー会社を見つけることが何より大事です。
定期メンテナンスで大規模修繕を防ぐ
外壁や屋根の不具合を放置すると、雨漏りや内部の腐食など深刻なトラブルにつながります。これを防ぐには、定期メンテナンスが欠かせません。小さな補修を積み重ねることで、大規模修繕や高額な工事を避けることができるのです。長期的な視点で家を守るには、継続してサポートしてくれる業者との付き合いが不可欠です。
まとめ
相見積もりは、外壁や屋根の塗装工事において参考になる比較手段です。しかし、価格の安さだけで選ぶのは危険です。塗料の種類、施工内容、保証やアフターサービス、追加費用の有無、担当者の対応などを確認することが大切です。
そして最も重要なのは、工事後も長く信頼して任せられる会社を見つけることです。毎年の点検や定期メンテナンスを通じて、ご自宅を安心して守り続けるパートナーを探すことが、後悔のない住まいづくりにつながります。
信頼関係が大切
家づくりには担当者との信頼関係がとても大切です!
性能が良い、デザインが良い、安いから、なんて理由ではなく、何十年先も付き合っていく住宅会社、担当者として見た時に「安心できるな」と思った会社を選びましょう!
あなたを理解し、良いことも悪いこともちゃんと伝えてくれる人。
我慢するばかりではなく、この人なら何とかしてくれると思える人。
そんな信頼できる住宅会社と担当者を探すことがとっても大切なのです。
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