住宅を購入するということは、注文住宅・建売住宅・新築マンション・中古マンション、もしくは中古住宅、このいずれかに該当することになります。この中で建売住宅と新築マンション以外を購入する方は、入居前に間取りや仕様、設備を自分好みにカスタマイズすると思います。その中で最も制限の少ない方法として注文住宅がありますが、注文住宅は自由にできるから大丈夫だと思ってたら大きな間違いであることを知ってください。自由に間取りを設計できたとしても、根本的な考え方が間違っていたら注文住宅でも失敗してしまいます。そこで今回の記事では、注文住宅で失敗しないための、誰でも簡単にできる間取りを設計する時の考え方についてお伝えします。
注文住宅で失敗しないポイント
注文住宅で失敗しないポイントは以下の3つになります。
①プラン集の総二階の間取りに注意!
②契約前に詳細まで打ち合わせしてしまおう!
③家族の動きに注目しよう!
一つずつ詳しく解説します。
プラン集の総二階の間取りに注意!
住宅総合展示場に出展されている住宅会社やローコストの住宅会社に行くと「プラン集」というものがあることをご存知ですか?このプラン集とは、建築する間取りが何百種類以上も記されている冊子であるとお考えください。南向き、北向き、東向き、西向きの間取りが何百、何千と並んでいる本です。
このプラン集を持っている多くの会社は、お客様からご要望をお聞きし、その要望に合いそうなプランをプラン集の中から検索し、お客様へ提案します。そのため、一般的に好まれそうな平均的な間取りが多く、形状も総二階になっている間取りがとても多いのです。
これは総二階が悪いというわけではありません。総二階は金額面でも性能面でもとてもコストパフォーマンスの高い方法です。ですが、その間取りがあなたのライフスタイルと合致しているかどうかという視点で見るといかがでしょうか?仕様、性能、デザインを見て「いいなぁ」と思われるのは当然、良く理解できますが、家とは住むものであるため、
・できるだけ快適さを感じられる間取りにしてほしい
・できるだけ面倒臭くない、煩わしさを感じない
そんな間取りで家を建てたいですよね?
そのため、プラン集を扱っている住宅会社で話を聞く時は、プラン集=規格住宅という選択肢ではなく、自由設計という選択肢を使って、理想のライフスタイルに合う間取りを設計するようにしましょう。
契約前に詳細まで打ち合わせしてしまおう!
間取りの知識や考え方を知らずに住宅会社の担当から提案される間取りを見ると、これでいいのではないかと感じてしまうものです。8割もしくは9割の住宅会社は、間取りを提案後、見積もりして契約を迫ってきます。その住宅会社で決める場合、一旦そのこれでいいのではないかと思った間取りで契約をして、その後詳細打ち合わせに入っていきます。
ここが落とし穴で、間取りの詳細打ち合わせを進めて行くと、多くの方がネットで調べたり、ショールームなどで勉強し、間取りへのこだわりがどんどん出てきます。ということは、最初の間取りとは形状が変わってくることもあります。
例えば、将来のことを考えて、寝室を1階に配置し、1階部分の間取りを広くしたりすることがありますが、契約前の総二階の間取りから1階部分を大きくした間取りに変更すると、基礎や外壁、屋根などの面積が大きくなり、使用する材料が増えて、金額が思っている以上に上がります。
契約のタイミングでは、自分の考えていた予算内だからこそ契約したわけですが、契約後に予算が何十万円、何百万円も上がってしまったら困ってしまいます。
だからこそ間取りをしっかり納得したときに住宅会社との契約をされることをお勧めします。
家族の動きに注目しよう!
SNSを見て、素敵なお家の写真を見ていると、「こんな素敵な家に住みたい!」と憧れてしまいますよね。しかし、その憧れだけで間取りを考えてしまうことは危険です。その憧れがハウスメーカーのモデルハウスのようなものです。特殊な間取り、使われている仕様や照明・カーテン、家具・家電、全てにおいて最高級です。「素敵だな」と感じてしまいますが、素敵だなと感じさせるためにあの仕様にしているのですから当然です。ここで言いたいことは、SNSもモデルハウスもあなたが住む場所では無いということです。「そんなの当たり前だ」と思われるかもしれませんが、その通り、当たり前です。
間取りとは、住む人のことをイメージして設計するものであり、住む人の動きをベースにして設計するものです。ご主人様と奥様の動き、習慣をより快適に過ごせるように取り入れたり、今の住まいで感じている不快感や煩わしさを取り除くための方法を取り入れる。それが新しい家になるのです。
憧れだけではなく、実生活に基づいた設計をして家族全員が過ごしやすい間取りを作るようにしましょう。
信頼関係が大切
家づくりには担当者との信頼関係がとても大切です!
性能が良い、デザインが良い、安いから、なんて理由ではなく、何十年先も付き合っていく住宅会社、担当者として見た時に「安心できるな」と思った会社を選びましょう!
あなたを理解し、良いことも悪いこともちゃんと伝えてくれる人。
我慢するばかりではなく、この人なら何とかしてくれると思える人。
そんな信頼できる住宅会社と担当者を探すことがとっても大切なのです。
株式会社アイズホーム
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