家族の安全を守るために、防犯性の高い家づくりは欠かせません。しかし、防犯対策を正しく行わなければ、かえって泥棒に狙われるリスクを高めてしまうこともあります。この記事では、防犯性を向上させるための具体的な方法や、間違いやすいポイントについて詳しく解説します。新築をお考えの方やリフォームを検討されている方も、ぜひ参考にしてください。
泥棒に狙われやすい家の特徴
泥棒は犯行前に必ず「下見」を行い、侵入しやすい家を選びます。どのような家が狙われやすいのか、代表的な特徴を3つ挙げてみましょう。
1. 高いブロック塀で囲まれた家
高いブロック塀は、一見防犯性が高そうに見えますが、外部からの視線を遮断してしまうため、泥棒にとって都合の良い環境を作り出します。一度中に入れば人目を気にせず行動できるため、防犯性が低下します。
2. ベランダ付近に足場がある家
カーポートや物置などがベランダの近くにあると、それが泥棒の侵入経路となる可能性があります。2階だからといって油断せず、ベランダ周辺の設置物にも注意が必要です。
3. 一枚ガラスの窓を使用している家
泥棒が嫌がるのは「侵入に時間がかかること」です。一枚ガラスの窓は簡単に割れるため、防犯性が低いとされています。防犯ガラスやフィルムの使用が推奨されます。
泥棒が狙うもの
「高価なものがないから大丈夫」と考えていませんか?実際には、現金や貴金属だけでなく、以下のようなものも泥棒に狙われやすいです。
1. スマートフォン
スマホには個人情報や金融情報が詰まっており、泥棒にとって非常に価値の高いターゲットです。机やテーブルの上に置きっぱなしにせず、安全な場所に保管するようにしましょう。特に、ロックをかけることや、セキュリティアプリを導入することで、盗難時の被害を最小限に抑えることができます。また、スマホの位置情報機能を有効にしておけば、紛失や盗難の際に追跡する手段として役立ちます。
2. パソコン
パソコンには重要なデータが保存されていることが多いため、泥棒に狙われやすいアイテムです。特に自宅で仕事をしている方は注意が必要です。また、パソコンにはロック機能を設定し、不正なアクセスを防ぐことが重要です。外出時にはカバンや鍵付きの収納に保管するなど、安全性を高める対策を講じることで、被害を未然に防ぐことができます。
防犯性の高い家づくりのポイント
次に、防犯性を高めるための具体的な方法を5つご紹介します。これらは新築だけでなく、リフォームにも取り入れることが可能です。
1. 防犯砂利の設置
歩くと音が鳴る防犯砂利は、泥棒の侵入を抑制する効果があります。家の外周部に敷くことで、防犯性を手軽に向上させることができます。また、防犯砂利は設置が簡単で、ホームセンターなどで手に入れることができるため、初めて防犯対策を行う方にもおすすめです。砂利の色や種類も選べるため、景観を損なわずに防犯性を高めることが可能です。
2. 人感センサー付き照明の活用
玄関や庭に人感センサー付きの照明を設置することで、泥棒が近づいた際にライトが点灯し、侵入をためらわせる効果があります。また、不在時でもタイマーを使って照明を点灯させると、防犯性がさらに高まります。特に夜間は家の周囲を十分に明るく保つことで、不審者の行動を抑制できます。最近では省エネ性能の高いLEDタイプのセンサー照明も多く販売されており、手軽に導入できる点も魅力です。
3. ワンプッシュ式玄関ドアやスマートキーの導入
鍵のかけ忘れを防ぐために、ワンプッシュ式やスマートキーを採用するのがおすすめです。特に外出時に鍵を忘れやすい方には効果的です。これらのシステムは鍵を持ち歩く必要がなく、バッグの中から取り出す手間も省けるため、利便性と防犯性を兼ね備えています。また、スマートキーには履歴機能が搭載されているものもあり、鍵の使用状況を確認できる点も安心材料となります。
4. ペアガラスや防犯ガラスの窓を採用
割るのに時間がかかるペアガラスや防犯ガラスは、防犯対策として非常に有効です。特に1階の窓には積極的に導入を検討しましょう。これらの窓は断熱性にも優れているため、防犯性を高めながら省エネ効果も期待できます。また、防犯フィルムを併用することで、さらに安全性を向上させることが可能です。設置にあたっては、専門家に相談することで最適な選択ができるでしょう。
5. 窓の配置とサイズを工夫
窓の数や配置を適切にすることで、光を取り入れつつ防犯性を高めることができます。侵入のリスクを減らすために、設計段階での配慮が重要です。特に、視線の通りやすい位置に窓を配置することで、外部からの目が届きやすくなり、防犯性が向上します。また、大きな窓だけでなく、小窓やすりガラスを組み合わせることで、明るさを確保しながらプライバシーも守ることが可能です。
誰でもできる防犯対策
費用をかけずに実践できる防犯対策もあります。その一つが「近隣住民とのコミュニケーション」です。日常的に挨拶や声かけを行う地域は、泥棒にとって心理的なプレッシャーが強い場所となり、狙われにくくなります。特に、定期的な地域の見回り活動や防犯に関する情報交換を行うことで、より強固な安全ネットワークを築くことができます。小さな心がけの積み重ねが、地域全体の安心感につながります。地域全体で防犯意識を高めることが重要です。
まとめ
防犯性を高めるためには、泥棒に狙われやすい家の特徴を理解し、それを避ける工夫を取り入れることが大切です。さらに、日常生活の中で簡単に取り組める防犯対策や、近隣住民との連携を活用することで、泥棒にとって「嫌な家」を作り上げることが可能です。定期的な家の点検や新しい防犯技術の導入を検討することも重要です。これらのポイントを意識して、大切なご家族様と安心して暮らせる住まいを築いていきましょう。
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