金利・物価・建築費──どれもが高騰を続ける2025年。家づくりを考える方にとっては、今が本当に「買い時」なのか不安になるタイミングかもしれません。
しかし、そうした時代だからこそ「冷静に」「戦略的に」マイホームの選び方を見直すことが重要です。
この記事では、最新の住宅市場データをもとに、住宅ローンの金利動向や、ライフプランを見据えた住まいの選び方、そして将来の“出口戦略”まで、これから家づくりを検討する上で欠かせない視点をお伝えします。
住宅価格は今どうなっているのか?最新データから読み解く相場
国土交通省が2024年4月に発表した不動産価格指数(住宅)によると、マンション(区分所有)は2013年以降右肩上がりで上昇を続けています。 戸建住宅も2020年以降、コロナ禍を機に緩やかな上昇を始め、今なおその傾向は続いています。
また、全国宅地建物取引業協会連合会・不動産研究所による調査では、新築マンションの価格は「横ばい」または「やや上昇」と感じている人が85%にのぼり、今後も上昇傾向が続くと見られています。
新築戸建住宅については「横ばい」が最多ですが、「やや上昇」「やや下落」といった意見が拮抗しつつあり、今後は物件によって価格動向が分かれる“二極化”も進む可能性があります。
このような市場環境をふまえると、住宅価格が大幅に下がる可能性は低く、「今、自分たちにとってどう判断するか」がますます重要になっています。
家を買うタイミング──「今」は正解なのか?
「今って、家を買うタイミングとして正しいのだろうか?」
多くの方がそう感じているはずです。住宅ローン金利はじわじわと上昇し、建築コストや物価も右肩上がり。
そんな状況でマイホームを購入することに不安を感じるのは当然のことです。
しかし、焦って動いたり、逆に何もせず様子を見るだけでは、チャンスを逃してしまう可能性もあります。
重要なのは、以下のような観点から「自分たちにとってのベストなタイミング」を見極めることです。
- 今の金利環境をどう捉えるか
- 家計に無理のない住宅ローンの組み方とは
- 将来の生活変化も見据えた間取りや立地の選定
- 長く安心して住める住宅性能
金利だけでなく、家計の将来設計、教育費や老後の資金計画なども含めた「総合的な視点」で検討することが、後悔のない家づくりへとつながります。
住宅ローン、どう選ぶ?今後の金利動向を見据えて
住宅ローンには、大きく分けて「固定金利型」と「変動金利型」の2種類があります。
- 固定金利型:契約時の金利が完済まで変わらず、将来の金利上昇リスクを回避できる
- 変動金利型:初期の金利は低いが、将来金利が上がれば返済額も増える可能性がある
今後の金利上昇が懸念される中、安定した返済を望む方には「固定金利」が有力な選択肢となります。
そして、こうした判断を誤らないためにも「住宅ローンに詳しい担当者」と出会うことがとても重要です。
注意点として、ハウスメーカーや工務店が連れてくるファイナンシャルプランナーの中には「家を売るためのシミュレーション」をすることが目的になっているケースも少なくありません。
あくまで「お客様の未来の生活」に寄り添った提案ができる人をパートナーとして選ぶことが、賢い家づくりの第一歩です。
家を建てるだけではダメ?将来を見据えた“出口戦略”の重要性
マイホームを一度購入すれば、そう簡単に買い替えることはできません。
そこで重要になるのが「出口戦略」という考え方です。
これは、将来的にその家をどう活用するか──売却するのか、貸すのか、子どもに相続するのか──を購入時点で想定しておくことです。
近年では少子高齢化・人口減少の影響で空き家問題が深刻化し、「負動産(ふどうさん)」という言葉も一般的になりました。
負動産とは、
- 売却できない(買い手がつかない)
- 貸しても借り手が見つからない
- 持っているだけで維持費がかかる
といった、資産価値がマイナスになる不動産のことです。
終の住まいとして家を建てたとしても、将来的にはご家族やお子様がその家をどうするかで負担になる可能性もあります。
出口戦略を考える際は、以下のようなポイントが参考になります:
- 将来も需要が見込める好立地かどうか
- 管理費や修繕積立金のない戸建てという選択肢
- 自由な修繕やリフォームができる柔軟性
- 老後資金対策としての「リバース・モーゲージ」の活用(自宅を担保に老後資金を借りられる制度)
マンション・戸建・新築・中古にはそれぞれ特徴がありますが、将来の活用を視野に入れて選ぶことが、資産としての家づくりにつながります。
まとめ:正しい情報と判断軸で、後悔のないマイホームを
2025年、住宅市場はかつてないほど複雑になっています。 金利、物価、建築費、ライフスタイルの多様化──
そんな中で、マイホームを検討する際に必要なのは「冷静な視点」と「自分たちに合った判断基準」です。
- 金利上昇に備えたローンの選び方
- 家計に無理のない資金計画
- 将来も価値を保てる住宅選び
- 出口戦略まで見据えたプランニング
これらを丁寧に考えることで、不安の多い時代でも後悔しない家づくりが実現できます。
今、家を買うべきかどうか悩んでいる方は、まずは正しい情報を集め、必要に応じて信頼できる専門家に相談するところから始めてみましょう。
家づくりは「未来の暮らし」をつくる大切なプロジェクトです。 その第一歩を、焦らず、でも確実に踏み出してみてください。
信頼関係が大切
家づくりには担当者との信頼関係がとても大切です!
性能が良い、デザインが良い、安いから、なんて理由ではなく、何十年先も付き合っていく住宅会社、担当者として見た時に「安心できるな」と思った会社を選びましょう!
あなたを理解し、良いことも悪いこともちゃんと伝えてくれる人。
我慢するばかりではなく、この人なら何とかしてくれると思える人。
そんな信頼できる住宅会社と担当者を探すことがとっても大切なのです。
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