マンションにお住まいの皆様にとって「空間の有効活用」は大きなテーマです。特に、収納力不足や間取りの不満、採光・通風の問題に悩まされている方も多いのではないでしょうか。今回は、そんな悩みを解消する「マンションリノベーションの極意」をご紹介します。収納力アップや快適性向上を目指し、管理規約を踏まえたポイントを押さえて進めましょう。
収納力UPの工夫 ~造作家具・壁面収納を活用~
マンションは収納スペースが限られているため、工夫が必要です。
造作家具で空間を無駄なく活用
既存のデッドスペースに合わせてオーダーメイド家具を設置することで、収納力を最大化できます。例えば、梁や柱周り、壁の一部を活かした本棚やカウンター収納などを設置することで、無駄になりがちなスペースを有効活用できます。さらに、造作家具はデザインやカラーを部屋の雰囲気に合わせられるので、インテリアとしても美しく調和します。扉付きや引き出し型の造作家具にすれば、使い勝手も良く、物が取り出しやすい設計にすることができます。また、収納力を高めるだけでなく、空間全体を整える効果も期待できます。
壁面収納で床をすっきり
壁一面を収納棚にすることで、床に物が散らからず、部屋全体がすっきり見えます。高さを活かして天井まで収納を設けることで、季節ごとの衣類や大型家電、趣味の道具などもまとめて収納できます。さらに、オープン収納部分にはお気に入りの雑貨をディスプレイすることで空間のアクセントになり、扉付きの収納を併せると生活感を隠せるのでおすすめです。
収納の「見せる」「隠す」を使い分ける
キッチンやリビングでは、おしゃれなカゴやボックスを活用して「見せる収納」を楽しみ、例えばお気に入りの食器やグリーンをディスプレイすることで空間に個性を演出できます。また、引き出し付きの収納を組み合わせることで見た目の整頓度がアップします。一方、寝室や洗面所では扉付きの収納を取り入れて「隠す収納」を重視し、生活感を抑えてすっきりした印象を保ちましょう。さらに、可動式の収納家具やボックスを活用することで使い勝手も向上し、掃除や模様替えもスムーズに行えます。
間取り変更の範囲 ~管理規約に注意~
マンションリノベでは、間取り変更の自由度には制約があります。
構造上の制約
マンションの構造(壁式構造、ラーメン構造)によっては、撤去できない壁や柱があります。構造体の種類や耐力壁の位置、梁や床スラブの厚みなども影響するため、専門家に相談しながら現状の図面や構造計算書を確認し、構造の理解を深めることが大切です。撤去可能な壁と不可能な壁を見極めることで、リノベーション計画における間取り変更の自由度や安全性を確保できます。
管理規約の確認
水回りの移動や床材の変更には、管理規約や管理組合の承認が必要な場合があります。特に防音性能を確保するため、遮音等級の高いフローリング材を指定されることもあり、これは上下階への音漏れ防止のために義務付けられるケースも多いです。管理規約には他にも、リフォーム工事の時間帯、使用する材料や工事内容の報告義務、工事届の提出期限などが定められていることが一般的です。承認手続きには図面の提出や、施工会社からの詳細な工事計画書の提出が必要となる場合もあります。事前に管理組合と相談し、承認を得るための書類の準備や工事計画をきちんと整えることが重要です。
配管の位置にも注意
キッチンや浴室の位置を変える場合、配管の長さや勾配によって移動が難しいケースがあります。特に、排水管は勾配を確保する必要があり、上下階との接続位置や排水の流れを考慮しなければなりません。無理な移動は水漏れや排水不良の原因となるため、専門家に相談して計画を立てることが大切です。場合によっては、移動を避けるか既存の配管を活用したプランを考えることも必要です。
光と風を取り込むレイアウト
マンション特有の「閉塞感」を解消するには、光と風の通り道を確保する工夫が重要です。
間仕切りをガラス扉や可動式に
リビングとダイニングをつなぐ間仕切りをガラス扉や引き戸にすることで、光を通しつつ空間のつながりを演出できます。ガラス扉は透明感があるため光が入りやすく、引き戸は開閉の調整が可能で使い勝手も良いです。開け放せば風通しも良好になり、窓を開けて自然の風を取り入れることで、室内環境が快適になります。特に採光性の高い間仕切りを選ぶことで、暗くなりがちなマンションの中央部にも明るさを届けることができます。
室内窓や内窓を設ける
暗くなりがちな廊下やキッチンに、隣接する部屋から光を取り込める室内窓を設置します。室内窓を設置することで、日中も自然光を取り込みやすくなり、暗くなりがちな空間が明るく開放的になります。風の流れも作れるので、空気がこもりにくくなり、空間全体の快適さが向上します。さらに、室内窓はデザインのアクセントにもなり、見た目にもおしゃれな雰囲気を演出します。
家具の配置で風の流れを妨げない
大型家具は窓際に置かず、低めの家具を選んで通気性を確保しましょう。背の高い家具や大きな収納棚を窓際に置くと、風の通り道を塞いでしまうため、圧迫感が生まれやすくなります。低めの家具を選ぶことで、部屋全体に自然な空気の流れが生まれます。さらに、サーキュレーターを活用して空気の循環を助けるのも効果的です。空気のよどみを解消し、室内の湿気や臭いのこもりを防ぐことができます。
まとめ
マンションリノベーションでは、限られた空間を有効活用する工夫が鍵です。造作家具や壁面収納で収納力をアップさせ、管理規約を守りつつ間取り変更を計画。さらに、光と風を上手に取り入れることで、快適で開放感のある住まいが実現します。まずは信頼できるリフォーム会社と相談し、理想の住まいづくりをスタートさせましょう。
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