建売住宅を購入して「住んでから後悔した…」という声、実は少なくありません。今回は、実際に建売住宅を購入して5年後に後悔したという方の体験談をもとに、「見落としがちな3つのポイント」をわかりやすく解説します。
これからマイホームを検討している方にとって、後悔を防ぐためのヒントになる内容です。また、同じような後悔をしないために、購入前に確認しておくべき視点やチェック項目についても触れています。
建売住宅は価格や立地の魅力が大きい一方で、設計や性能に個性が出にくいという特徴があります。だからこそ、購入時には“自分たちの暮らし方”に合っているかを見極めることが重要です。
この記事を通して、5年後も笑顔で暮らせる家づくりの考え方を一緒に学んでいきましょう。
なぜ建売住宅を選んだのか?
今回の方が建売住宅を選んだ理由は、大きく3つありました。
①価格が手頃だったこと
②駅や職場へのアクセスが良い立地だったこと
③完成済みの物件で、すぐに入居できること
時間をかけずにマイホームを手に入れられるという点は、確かに建売住宅の大きな魅力です。しかし、実際に暮らしてみると「思っていたのと違った」という部分も多くあったそうです。
では、具体的にどんな後悔があったのでしょうか。
後悔①:収納が足りない
最初に挙げられたのは「収納不足」です。購入当初は「これで十分」と感じていた収納スペースも、暮らし始めると不便な点が目立ち始めました。
- リビングに日用品を置く場所がない
- 子ども部屋のクローゼットが小さい
- 玄関に靴以外の収納スペースがない
特に建売住宅は「見た目の広さ」を優先して設計されることが多く、必要な場所に収納が配置されていないケースも見られます。その結果、後から収納家具を追加することになり、部屋が狭く感じたり、インテリアの統一感が崩れてしまうことも。
収納は“量”だけでなく“場所”が大切です。
実際の生活動線をイメージしながら、どこに何を置くかを考えてチェックすることが後悔を防ぐポイントになります。
後悔②:間取りが不便
次に挙げられたのが「間取りの不便さ」です。購入前は広くて住みやすそうに見えた間取りも、実際に暮らすと“動線の悪さ”や“生活の変化への対応力の低さ”が気になってきたそうです。
- キッチンと洗面脱衣室が離れていて家事が大変
- お子様の成長に伴ってリビングが手狭に感じる
- 在宅ワークが増えたが書斎スペースが確保できない
建売住宅の多くは「誰にでも合う間取り」として設計されています。そのため、個別のライフスタイルにフィットしにくいのが実情です。
暮らし方が変化したときに柔軟に対応できるか、購入前にしっかり確認しておくことが大切です。
後悔③:快適じゃない
3つ目の後悔は「快適性の不足」です。実際に住み始めてから、
- 夏はとにかく暑い
- 冬は底冷えして寒い
- 光熱費が想像以上に高い
といった悩みが出てきたそうです。見た目のデザインや価格を重視して、断熱性・気密性といった“性能面”が軽視されている建売住宅も少なくありません。結果として冷暖房効率が悪く、毎月の光熱費が高額になることもあります。
特に2024年4月以前に建てられた建売住宅は、省エネ基準の義務化前に完成している場合が多く、断熱材や窓性能が十分でない可能性も。購入を検討する際は、必ず性能面もチェックするようにしましょう。
後悔しないための3つのチェックポイント
実際に後悔した方の経験から見えてきた、購入前に意識しておくべき3つのポイントを紹介します。
①収納の量と配置を確認する
図面だけでなく、必ず現地で使いやすさを確認しましょう。特にリビング・玄関・子ども部屋など、生活動線に沿った収納があるかをチェックします。さらに、収納の奥行きや高さ、扉の開閉スペース、棚板の位置なども実際に見て確認しておくことが大切です。
例えば、掃除機や季節家電など大きめの物をしまえる場所があるか、将来的に子どもが成長して荷物が増えても対応できるかも考えてみましょう。
日常生活の流れを具体的に想像しながら、暮らしやすさを重視した目線でチェックすることが、5年後の後悔を防ぐカギとなります。
②家事・生活動線をシミュレーションする
キッチンから洗面所、寝室からリビングなど、毎日の動きを具体的にイメージしてみましょう。将来の生活変化にも対応できるかを考えることが大切です。
例えば、洗濯や料理を同時に行う際の移動距離や、家族がすれ違うタイミングなども想定すると、より現実的な動線の確認ができます。また、玄関からリビングまでの導線や、来客時の視線の通り方なども暮らしやすさに関わります。
今の生活だけでなく、数年後の家族構成やライフスタイルの変化を踏まえたシミュレーションを行うことで、将来的な後悔を大きく減らすことができるでしょう。
③断熱性能・窓性能を確認する
断熱材の種類やサッシの性能、気密性など、快適性に直結する要素をしっかり確認してください。説明を曖昧にする営業担当者には注意が必要です。さらに、窓ガラスが複層かトリプルか、アルミや樹脂などのフレーム素材によっても断熱性が大きく変わります。
住宅の性能表示制度(BELS)などの認定を確認すると、信頼できる基準を把握できます。また、断熱性能は光熱費の削減や健康面にも関わるため、季節ごとの体感温度や結露の発生リスクなども具体的に質問しておくと安心です。
見た目よりも「快適に暮らせる性能」を重視することが、長く満足できる家づくりにつながります。
土地探しで失敗しないために
「良い土地がなかなか見つからない」という悩みも多く聞かれます。しかし、その根本的な原因は“土地”ではなく“建物”にある場合がほとんどです。
土地探しの出発点は、「どんな家を建てたいか」を明確にすること。建築会社に理想の家のイメージを共有することで、適したエリア・形状・価格帯の土地を一緒に探すことができます。建物を軸に考えることで、無駄な土地探しの時間を減らすことができます。
信頼関係が大切
家づくりには担当者との信頼関係がとても大切です!
性能が良い、デザインが良い、安いから、なんて理由ではなく、何十年先も付き合っていく住宅会社、担当者として見た時に「安心できるな」と思った会社を選びましょう!
あなたを理解し、良いことも悪いこともちゃんと伝えてくれる人。
我慢するばかりではなく、この人なら何とかしてくれると思える人。
そんな信頼できる住宅会社と担当者を探すことがとっても大切なのです。
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まとめ:5年後に後悔しない家づくりのために
今回紹介した後悔ポイントを改めて整理すると、
①収納が足りない
②間取りが不便
③快適じゃない
どれも購入時には見落としやすく、住んでから不満が増していく項目です。建売住宅には価格や立地といった大きなメリットもありますが、**「収納・間取り・性能」**は後から改善しづらい部分です。
焦って決めず、実際の建物や性能をしっかり確認することで、5年後の後悔を防ぐことができます。これからマイホームを検討する方は、今回の内容をぜひ参考にしてみてください。